渡辺金型株式会社　代表取締役社長　渡辺　博行
　

　当社では、金型と成形は一対であり、お客様が欲しいのは「金型ではなく製品である」という考えの元、従来分業化されている金型製造と成形加工の両方を行う一貫生産体制を組んでおり、お客様のニーズに合う製品を素早く製造しております。

　鑿と鏨で金型を全て削っていた時代から段々と機械化が進み、当社でもほとんどの作業を機械が行うようになりました。人間はボタンを押すだけで職人の力が無くなってきてしまっているのが現状なのです。しかし、それでも最後の仕上げとして人間が手を加えなければならないのが金型です。ただ削るという作業は機械にでもできるのですが、金型はどうしても最後に職人の熟練した技がないと成り立たないのです。基幹産業は冷遇されてしまっている時代ではありますが、全ての基礎であるからこそこれからも担っていきたいと思っています。

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